温泉の楽しみ方
温泉をもっと楽しむ
1. かぶり湯 温泉入浴の基本
入浴前に頭や首から湯をかぶるかぶり湯は毛細血管をゆっくり拡張するため、入浴による脳貧血を予防し、関節などの血行も良くします。
2. 打たせ湯 肩や腰の凝りや痛みに
高所から滝のようにお湯を落とし、肩、首などの一部分を打たせる方法です。あんま湯とも言われ筋肉をほぐすマッサージ効果があり、血行をよくします。
3. 寝湯 体がよく温まる
浅い浴槽に横たわる入浴法です。座って入る一般的な入浴法より体に負担がかからず、比較的体力のない方でも安心して入浴できます。
4. 蒸気浴(蒸し湯) ゆっくり入浴できる
温泉の蒸気を利用した入浴法。蒸気が出る箱の中に体をいれ首だけ出す「箱蒸し」や「蒸し風呂」などサウナ効果と温泉の有効成分を取り入れる両方の作用が期待できます。
5. 腰湯・足湯 時間をかけてリラックス
腰や足の部分を温泉に浸らせる方法です。温熱と水圧の作用により、血液循環を改善するため冷え性などに効果があります。また部分浴のため長時間にわたり湯に浸れます。
6. 歩行湯 自律神経を刺激
膝下程度の深さの温泉の中を歩く方法です。足に刺激を与えることによって血行を良くします。冷え性、不眠症、自律神経失調症などに効果があります。
7. 半身浴 全身浴の前に
胸から下を温泉に浸す入浴法です。温度や水圧による心肺への負担が少ないので、まず全身浴の前に入浴することをお薦めします。
8. 運動浴
温泉プールのように浴槽の中で運動を行う方法です。全身浴の効果と運動浴効果が同時に期待できます。
多種多様な楽しみがある「秘湯休暇」
日本秘湯を守る会の宿は、日本全国、自然豊かな場所に点在しており、温泉は勿論、建物、料理、立地等、個性豊かな宿がございます。
温泉の健康効果やその他様々な要因に加え、滞在中に自然観察や運動を楽しむことで、心や体のリフレッシュや運動不足の解消もより効果的になります。
自然のもつ癒し効果は素晴らしく、あなたの心身の健康を回復するお手伝いがきっとできるはずです。
さあ休みが取れたら、いざ「秘湯」へ。
自然治癒力を高める「湯治」
温泉を休養・保養・療養の場として積極的に活用することを湯治といいます。最近、温泉がリハビリテーションなどの医学でも活用されておりますが、古くから日本では観光とは違う日数をかけて入浴を主とする滞在が行われてきました。これは人が本来持っている自然治癒力を高めることが本質とされ、最近この「湯治」が見直されてきております。日常生活を離れ、大自然に囲まれた温泉地でのんびりと温泉に浸かり、規則正しい生活を心がけ、近辺の景勝地への散策等、身も心も癒され健康が回復することは、近代医学でも実証されているところです。
日本秘湯を守る会でも昔の「湯治」文化の名残が残る風情ある温泉宿が数多くあります。
体内器官に直接取り入れる「飲泉」
温泉水をそのまま飲用して、体の中に薬用成分を取り入れる療法で、温泉療養が盛んなヨーロッパでは、古く16世紀頃から行われています。
入浴が皮膚から成分を吸収するのに対し、飲泉は体内の器官に直接働きかけることから、長期的な飲泉は胃腸病、肝臓病や便秘などに効果があると言われています。
許可された場所で成分や効能をよく確認してから試してみましょう。
【飲用の前に】
1.飲用許可施設であることを必ず確認しましょう。
2.飲泉は飲泉所で行うことが基本です。飲泉の際は湧出口から新鮮なものを飲用しましょう。
3.飲用の回数、用法、用量は事前に施設へ確認しましょう。